大津茂公民館でフットケアの講演をしました。
こんにちは、一角です
本日は、午前中の診療のWeb・電話受付を早めに終了してしまい、受診できなかった患者様には大変申し訳ございませんでした。
本日は、14時から大津茂公民館で「高齢社で注意すべき皮膚疾患」という内容で約1時間ほど講演をさせていただきました。
およそ30名程度の参加者の予定、と事前にお伺いしていたのですが、その3倍程度でしょうか、椅子が足りなくなるくらい多くのみなさまにお集まりいただき、大変感謝しています。
講演の内容につきましては、話題が散漫になっては記憶に残りにくいと思い、主に「フットケア」について内容を絞って話をさせていただきました。
フットケアは文字通り、フット(足)をケアすることです。
足の皮膚病は、水虫・爪水虫、タコ・ウオノメ・陥入爪を代表として数多くあるのですが、中でも注意すべきは糖尿病患者さんの足病変です。
糖尿病が進行すると神経障害による知覚低下により、足の傷に気付きにくく、その上、糖尿病のある人はできた傷が治りにくい状態です。
気づいた時には難治な皮膚潰瘍を形成していたり、さらに動脈硬化や感染症を合併することで壊疽に陥り、足の指の切断、あるいは膝下(あるいは膝上)から切断を余儀なくされることもあります。
動脈硬化が心臓に起こると心筋梗塞、脳で起こると脳梗塞、というのは有名ですが、案外、足の血管の動脈硬化である閉塞性動脈硬化症(ASOあるいは末梢動脈疾患PAD)は世間で知られていません。ASO(PAD)になると、足の血行が悪くなり、足の指の痛みが生じたり、足にできた傷や潰瘍が治りにくくなります。
何事にも共通することですが、早期発見・早期治療が大切です。
たまには足をじっくり観察してみて、ご自分の足をいたわり大切にしましょう!