エピデュオゲルが処方可能になりました。
こんにちは。一角です。
11月4日、ついにニキビ治療薬「エピデュオゲル」が処方可能になりました。
アダパレン0.1%(ディフェリン)と過酸化ベンゾイル2.5%(ベピオ)が配合された塗り薬です。
・アダパレン(レチノイド様活性:表皮の角化細胞の分化を抑制することで毛穴の閉塞を防ぐ作用)
に加え、
・過酸化ベンゾイル(アクネ菌や表皮ブドウ球菌への抗菌活性+角層剥離作用)
の作用を併せ持つ薬です。
これでまた一つ、ニキビに対する治療の選択肢が増えました。
ただし、皮膚刺激感などの症状が10%の人に出るようです。
必要に応じノンコメドジェニックの保湿剤を併用しながら、上手に患者さんに使用していただくことができればと考えています。
山口県 角島大橋
インフルエンザ予防接種の予約を開始しました。
インフルエンザ予防接種の予約を開始しました。
11月1日より接種を開始します。
※当院での接種対象者は13歳以上です。
ワクチンが不足することが予測されますので、なるべく早めにご予約ください。
◎料金
・13~64歳:3500円(税込)
・65歳以上:1500円(自己負担額)
※姫路市・たつの市・太子町にお住まいの方で、接種時に満65歳以上の方は公費助成があります。
予防接種を受けることによってインフルエンザにかからなくなるか、かかっても症状を軽くすることができます。
ワクチンを接種してから効果を発揮するのに2週間かかります。効果は約5カ月間持続します。
12月中旬からインフルエンザの流行が始まるため、できれば11月から12月初旬までに接種しましょう。
高齢者の方は、症状が重篤化しやすく、肺炎や脱水など様々な合併症を起こしやすくなるため、この機会にぜひ予防接種を受けることをおすすめします。
受付で直接、あるいはお電話(079-239-7716)でご予約ください。
お気に入り(ブックマーク)のアイコン画像ができました!
こんにちは。一角です。
当院のホームページをブラウザのお気に入り(ブックマーク)に登録した際に、当院のロゴマークのアイコン画像が表示されるようになりました!
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光線療法の勉強会に参加してきました。
こんにちは。一角です。
本日、東京で開かれた光線療法の勉強会に参加してきました。まる1日光線療法のみの勉強会です。ここ4ヶ月、毎月一回のペースで東京に出張しています。
光線療法とは、アトピー性皮膚炎、白斑、乾癬、掌蹠膿疱症などの疾患に対して、有効な光の波長を照射する治療方法です。
これらの疾患は慢性に経過し、長く付き合っていかなければならないことが多く、光線療法は大変有効な治療法の一つです。治療の詳細につきましてはこちらをご参照ください。
当院ではナローバンドUVBによる全身型、エキシマライトによる局所型の2台の光線療法機器を備えており、多くの患者さんが光線療法を受けておられます。
勤務医時代から継続的に行ってきた光線療法ですが、今回光線療法のみを改めて集中的に学び直しました。
アトピー性皮膚炎、白斑、乾癬などで悩んでおられる多くの患者さんに、さらに効果的に治療を提供できるように、今後も診療レベルの向上をはかっていきたいと考えています。
夕暮れ時の姫路城
平日午後の診療時間変更のお知らせ
こんにちは。一角です。
10月より、
・平日午後の診療時間:15:30~18:30
・Web・電話の受付時間:15:00~18:00
と変更させていただきます。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。
ニキビ治療における耐性菌問題と治療の進歩
こんにちは。一角です。
本日、東京でニキビの勉強会に出席してきました。
ニキビ(尋常性ざ瘡)は、
毛包の角化異常(により毛穴がつまる)・ 皮脂の分泌亢進 +アクネ菌の関与
による慢性炎症性疾患です。
このようにニキビは必ずしもアクネ菌を抑えるだけで治療できる疾患ではありません。つまり、ニキビは感染症としての側面も持ちますが、感染を抑えるだけでは治療することはできません。
不適切に抗生物質を使用し続けると耐性菌が増加します。
日本でも耐性菌が増加傾向にありますが、スペインでは90%が耐性菌となり、抗生物質によるニキビ治療はほぼ無効なようです。
日本でもニキビに対する過剰な抗生物質の使用を控え、適切な薬剤を選択してニキビを抑えていくことが皮膚科医にとって重要です。
ニキビ治療の中心は外用薬ですが、近年、新規外用薬が次々と日本でも使用可能になり、従来の抗生物質に頼ったニキビ治療から飛躍的に治療法が進歩しています。今年にはニキビ治療のガイドラインが改定されました。
耐性菌の出現を抑制し、必要な時に抗菌薬の効果が発揮できる環境を維持するためにも、抗菌外用薬を単独で用いるのではなく、過酸化ベンゾイルを上手に使用していくことが大切です。現時点で過酸化ベンゾイルに対する耐性菌は世界で一例も出現していません。理論上、耐性菌は出現しないようです。
ただし、過酸化ベンゾイルを含む外用薬は、一部の患者さんには強い刺激症状が出現することがあるため、使い始めは狭い範囲から塗ってみて、症状が出なければ塗る範囲を広げていくような工夫が必要です。
当院には非常に多くのニキビでお悩みの患者さんが来院されていますが、私も患者さんの症状から教えていただき、適切な治療を検討しながら、日々の診療に取り組んでいきたいと考えています。